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参加者の声

2023.09.13

幻のゆでたて北海シマエビツアーに参加しました!

Amutokiのインスタを見ていると、いつもホタテや鮭やエビなど美味しそうな写真がたくさん。どうしても現地に行って、自分の目で見て食べたくなって、今行くしかない!と決心し、奈良からビューンと標津町まで飛んできました。

いよいよ念願のエビツアースタートです!

 

はじめに

 

まずは標津漁港へGOー!

ツアーに参加したのは7月20日。

南知床標津町観光協会に10:00に集合。

ガイドのネモさんがお出迎えしてくれました。

参加者が揃って説明を聞いたら、すぐに標津漁港に出発!

漁港に着くと、ここではたくさんのカモメがお出迎え。

漁港を歩く時の注意事項を説明してもらい、ネモさんの解説を聞きながらてくてく見学。

7月はホタテの漁も出ているらしくホタテを捕る大きな船と、エビを捕る小さな舟が漁港に並んでいました。

 

ホタテ漁師さんが語るホタテのおはなし

船を見て歩いていると、ホタテ漁師さん3人組が船でちょうど作業中。私たちに気付いて、手を止めて声をかけてくれました。

ホタテの旬は年に2回の夏と冬。今は貝柱が一番大きいホタテが味わえて、冬になると卵を持ったホタテが味わえるそう。砂場と岩場のホタテの違い、ホタテ漁のことをいろいろ教えてくれました。

 

そしてナイフを取り出して、ホタテを剝いてその場で食べさせてくれました。採れたてのホタテは触感がコリっと身に張りがあって、いつも食べているのとはまた違う美味しさ。採ってきてくれた漁師さんの顔を見て、解説を聞きながら食べるホタテは、どんなものとも比べられません。

※毎回食べられるとは限りません

 

手に汗握るの競りを見学

ちょうどホタテの競りが始まる時間になり、競りも見学させて頂きました。

ホタテの競りは、各船の前で行われます。競り人(競りを仕切る人)と仲買いさんが集まって、船を順番に回って競りを行っていきます。値段が着いたら、船からすぐにトラックに積み込み、重さを測定して出荷されていきました。

続いて、エビ漁で使っている船を見学。ホタテと比べるとかなり小型で、小回りの聞く小舟です。エビ漁の様子を、写真を見せながら、ネモさんが教えてくれます。

次は、北海シマエビ漁をしている漁師さんの小屋へ移動します

 

波心会でピチピチのエビをいただきまーす!

今回お世話になった漁師さんは波心会(はっしんかい)のつよのりさんと奥さんのゆうきさん。お2人が朝から漁に行き、採ってきた北海シマエビを見せてくれました。鮮度が命のシマエビ。お2人はとても俊敏な動きで、エビを捌いていきます。北海シマエビは生で出荷するのが難しく、ほとんどがボイルされた状態で出荷されますが、つよのりさんは生のエビを出荷して食べてもらえるように、特別な締め方でエビを処理していきます。

そんな貴重な生のエビを1つ食べさせてもらうと、コリコリと意外と淡白なお味。

続いて、生きたエビをお湯を沸かした鍋に入れて茹でていきます。エビがぴちぴちと跳ねて、お鍋の中へ。火加減、塩加減はつよのりさんの長年のカンで見極めて、いいタイミングで蓋を開けると、そこにはさっきと違う綺麗に真っ赤になったシマエビが!

さっそく茹でたてをいただきます!

エビの剥き方を教えてもらい、茹でたて熱々のエビをぱくっ!あれ?さっきの生とはまた全然違って、甘味が出ている。塩加減も最高。贅沢なことにパクパクたくさん剥いては食べて剥いては食べて。手が止まらない。こんな風にエビをたくさん食べたことがない、至福の時間でした。言葉では言い表せない!

北海シマエビ漁のこと、漁業のこと

エビを茹でている間、つよのりさんに北海シマエビ漁のことや、漁業の現状など様々なお話を聞かせてもらいました。

そもそも北海シマエビとは、北海道東部に生息するエビ。エビの採れる野付半島やその付近には、アマモという海藻が生えていて、その中にエビが生息しています。そこに専用のカゴをセットして、エビを捕まえます。ちなみにカゴは2種類あり、バッタンかごとマルかご。海底の様子を見て使い分けるそう。

北海シマエビは今でも貴重でなかなか北海道民でも食べる機会が少ないくらい、流通していないエビですが、かつては禁漁となり、捕ることも食べることも出来ない時期があったそうです。現在は生息数の回復もあり、1人100カゴという規制や、7月のみという厳しい規制を設けて標津では漁が行われています。

エビのおなかを見ると卵が入りかけているエビが。このエビを見て、つよのりさんは「子どもが入っている個体は採りたくない。次世代にエビを残していけるようにしなくては」と話をしてくれたのがとても印象的でした。今年は少し卵の入りが早いそう。気候が温暖になっている影響が海の生物にも現れているようです。

つよのりさんは、漁師でもあり、自ら魚を絞めて販売までの魚屋も行っている方。お魚はスーパーで買うことが多かった自分にとって、”魚を締める”という行為はあまり馴染みがありませんでした。お話をうかがっていると、魚によって様々なベストな処理方法があり、どういう処理をするかによって、美味しさが変わってくるとのこと。

海でとれた魚をどうしたら一番美味しい状態で多くの人に届けることができるのかを考え、真剣な眼差しで魚や海と向き合う姿に、食べる立場である自分のあり方も考えさせられました。

 

特製北海シマエビかき揚げをぱくっ!

貴重なお話を聞き、貴重な美味しい茹でたてのエビを食べたあとは、このエビをかき揚げに!エビのかき揚げは、奥さんのゆうきさんのお母さん直伝のレシピだそう。みんなで剥いた北海シマエビと枝豆を合わせて、かき揚げを揚げてくれました。

士別市産の白米の上に、標津町で採れた北海シマエビのかき揚げをのせて、波心会で作っているホタテのチャンジャ、カジカのパフを付け合せにいただきます!熱々さくさくのかき揚げは、さっきの茹でたエビもおいしかったけど、さらに身がプリっとして枝豆とも相性抜群。ご飯も美味しい。

そして、さらにお出汁も準備してくださっていて、このお出汁は合同会社しゃけをと波心会が協同開発した「しゃけをのTHE北海道だし」。鮭節、かじか、真昆布、椎茸をブレンドしたもの。このお出汁が最高に旨味が詰まっていて美味しいんです。お出汁だけでぐんぐん飲んでしまいましたが、これをこのかき揚げにかけて食べると旨味が倍増!北海道の海を口の中いっぱいに感じました。

 

そのあと、ゆうきさんが出してくれたのは、先ほどエビの殻剥きのときにとっておいたエビの足の唐揚げ。これが本当にさくさくパリパリで、エビの味がギュッとして、かっぱえびせんの究極番のような味がしました。つよのりさんの大好物らしく、つよのりさんも思わずぱくっと! 漁師さんならではの、産地ならではの食べ方に感動しました。

おなかも心も満たされて、北海シマエビツアー名残惜しくもこれでおしまい。

日本の食卓を支える漁業の現場。自分には遠い存在のように感じていますが、足を運び、自分で海を見て、漁師さんの話を直接聞くことで、参加する前と後では、見方も味までも変わってしまうようなそんな体験でした。

 

絶対に観光でふらっと行っただけでは知ることのできない、標津町の暮らしの一部や、標津町に住む人たちに出会わせてくれるAmutokiのローカルツアー。地域の暮らしや人に触れる旅をしたいという方にはとってもおすすめです!

 

季節によって、異なるローカルツアー。

鮭編、ホタテ編もまたいつか参加したいな。

すてきなツアーをありがとうございました!

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